2008−2009年度 国際ロータリーテーマ 「夢をかたちに」 Make Dreams Real
国際協議会報告
「入りて学び出でて奉仕せよ」の国際協議会は1月14日〜19日まで、アメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴ( San Diego )で開催され妻とともに参加しました。
世界200以上の国と地域の532地区からRI役員・ガバナーエレクト夫妻など、およそ1500名参加の国際色豊かな協議会でした。次年度のRI会長は、会員増強で活性化されている韓国から李東建(リ・ドン カン)氏が選出されました。
新会長は冒頭、「私は世界中のロータリアンに地域社会の最も大切な資源である“子どもたち”に光を与えていただきたい。その思いをこめてRI2008−2009年度のテーマを“夢をかたちに”としました。」と高らかに宣言、満場の支持を受けました。
ここ数年の間、RI会長は同じ奉仕の強調事項を引き継いで掲げ、毎年、保健と飢餓追放、水、識字率向上を主眼とするプロジェクトに力を注いできました。この決定には、しかるべき理由があります。これらの強調事項は、ロータリーのリソースを最大限に生かして、眼に見える進歩が期待できる分野だからです。また、莫大なニーズをはらむこれらの分野でロータリアンが発揮できる力も充分にあります。
この3つの強調事項を、私もまた引き継いでいく所存です。その中で、私がロータリー家族全員にお願い申しあげるのは、今ロータリー年度、子供たちの生活をより良くするプロジェクトに焦点を当てるよう特別に努力していただくことです。目標を達成するにあたり、3つの強調事項のそれぞれの分野は、相互に密接につながっています。水系感染の疾病で死亡する子供の数は1日あたり6000人です。安全な水があれば、この数字を直ちに、しかも劇的に減らすことができるのです。栄養が十分あれば、子供は健全な発育を遂げ、病気への抵抗力も増します。そして、読み書きの能力を備えた子供は、将来、自らが家庭を築くようになったとき、豊かな環境の中で健全な育児を営むことができる確率が高まるでしょう。
私たちがあらん限りのリソースを生かし、各クラブとロータリー財団のリソースをも駆使するなら、真の意味で変化をもたらし、世界の子供たちのために“夢をかたちに”することができるでしょう。(RI会長李東建氏のことばより)
東洋的思考と現代的マネジメント
RIは最近のロータリー会員の減少がロータリー活動の積極性の欠如と見ているので、近代的マネジメントの手法を活用し、ロータリー活動の評価を一般市民の目からとらえ、行動が公共のイメージのUPに連動させるべく広報にも力を入れるよう企画している。
日本のロータリーは四つのテストを中心とした職業奉仕を原点にして、基本に再チャレンジすることこそが重要だと強調した渡辺好政RI理事の発表は会場から共感を受けた。タイ出身のビチャイ・ラタクル氏のリーダーシップも渡辺氏と基幹は同一で、従来からの強い信念の主張は会場の万雷の拍手を受けた。同氏の信頼度の高さを再認識させられた。
ロータリーの奉仕の理想の実現の仕方は異なるのが当然なのかも知れない。東洋的な職業奉仕感こそがロータリーの原点、とするお二人の主張を全体会議の主要な時間に組み込んだRIの配慮、2007年規定審議会の職業奉仕の取り上げ方等にも日本選出のRI理事の活躍とRIのこれに対する配慮も評価することができよう。
それにしてもロータリー活動の現状をいかに打開していくかが緊急の課題で、基本を徹底的に見直し、ロータリー精神の再認識が肝要とする大方の日本人と、経営管理手法を用いた現状分析と最優秀実績に見習う(ベストプラクティス)手法の採用。行動と一般の人々の評価を念頭においた広報活動の必要性と、ロータリーの公共イメージアップを主張する米英的な考え方は、相対立するものではない。私は両者がロータリーの現状打破に必要な議論との立場をとるものである。
そして強く求められるものは「行動」である。その行動はロータリアンと家族、さらに一般社会に「感動」を与え、ロータリーのイメージアップと活性化をもたらすものである。
私の方針 ロータリーの良き慣習を尊重し、悪しき慣習を見直そう
[ ロータリーの原点 ]
@ ロータリーの基本を学び、自らの職業奉仕のサービスレベルを高める。最近問題になっている倫理観のUPに力を注ぎ、品格のある職業奉仕を目指す。
[ クラブの見直し ]
A 魅力あるクラブ創りのためにクラブの棚卸しを実施し、率直な意見を交換して各クラブの基盤の整備と活性化を目指す。特に小クラブの強化と女性会員の増加に努める。
小クラブからも地区委員の選出や、会長未経験者の地区委員選出や優秀な人材は途中からでも地区委員に選出する。
[ ロータリアンの研鑽とアイデア ]
B ロータリアン自身が研鑽に努め、アイデアを活かした楽しいクラブの例会を目指す。
[ C.L.P ]
C クラブリーダーシッププラン(CLP)は「クラブ活性化プラン」。CLPをクラブ活性化の観点から、小規模クラブだけでなく、中・大規模クラブにも大いに役立つものと思われる。採用は各クラブの自主性によるが、地区は新しい取り組みを積極的に支援する。
[ 積極的な活動と予算 ]
D CLPは社会奉仕をはじめ、委員会活動を重視する方策であるから、その面に積極的な予算配分をする。委員会に伴う各自の負担を原則的にやめる。地区は予算外の支出を考慮しない。そのためセミナー予算をとったので、工夫に努めて節約してください。積極的な活動と予算の兼ね合いをはかる。特別会計委員会の答申を受けて地区会計規則等の整備が完了し7月1日より施行となる。
[ 継続事業 ]
E 継続事業については、必要性を吟味しできるだけ継続する。
具体的には第2570地区独自の活動である「ロータリーの森」「日豪青少年交換」「さきたま古墳群を世界遺産に」「高校生感動体験プログラム」等である。
[ 改善の取組み ]
F 問題点の改善等に積極的に取り組む。具体的には下記の採用を考える。
◇ガバナー補佐、部門委員長は担当する分野・部門等の問題点・取り組みについて改善案をガバナーに提案し、ガバナーは答申をするものとする。また、ガバナーから諮問し、答申を求めることができる。
G 数値目標
1.各クラブ会員増強目標
純増1名以上
2.ロータリー財団への寄付目標
@ 前期:20ドル 後期:20ドル
A 1人100ドル以上
(個人レベルの善意の寄付)
3.米山記念奨学会への寄付目標
1人17000円以上
4.ポリオ・プラスのチャレンジ拠金
1人30ドル以上
5.各クラブ、各部門は棚卸しを実施し、最低改善点を1つ以上とりあげて任期中に実現する。地区はこれに積極的に協力する。
私の年度の地区テーマ 「行動 と 感動」 ( Act and Inspire )
ページTOPへ
|