職業奉仕部門・国際奉仕部門合同セミナー報告

2016年8月27日 於:紫雲閣(東松山市)
職業奉仕部門委員長 武田 哲(深谷東RC)
 前年と同様の趣旨で、「職業奉仕」の考えを会員に共有して頂きたいとの思いで開催いたしました。
シカゴの乱れた商道徳の中、自分たちの安全な仕事仲間を作る、一種利己心から始まったと思われるロータリーが、世界平和を求める格調高い利他の心に価値を移した現在、ロータリー発展の基となった「職業奉仕」の考えがなかなか分かりにくい、反省の多いセミナーでした。
それは「奉仕」は、「無償で行うもので儲けを犠牲にするもの」と思いこむ自然の流れから来ます。「職業奉仕」で言っている「奉仕=サービス」は、職業としてのサービス(財貨・用役の提供)、「サービス業」として分類されるような有償のあらゆる事業についての「サービス=奉仕=仕事」の仕方についてのことです。その「事業」を繁栄させ社会に役立たせる経営理念が「すべての尊ぶべき事業の基礎として奉仕の理想」であり、それはロータリーの心です。職業奉仕部門は「目先の儲け」を学ぶのではなく「仕事の仕方」を学ぶ部門です。「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」の「職業奉仕」だけだったロータリーが、「奉仕の理想」を「五大奉仕」に広げました。
ロータリーの第2標語の「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」は、シェルドンの経営学によるものであり、それを学びに多くの会員がロータリアンとなりました。時は移りましたが「自分だけの利益を求めず、関係する他者との調和を図る」シェルドンの経営学を踏まえ、RIの職業奉仕に関する推奨事項をロータリアン諸兄がご自分の経営理念に照らし「永続的に繁栄し社会に役立つ」事業にする一助となるセミナーに、今後出来たらと思いました。