面白くて為になるロータリー
2000年から2001年の国際ロータリー第2570地区ガバナーを務めさせていただく本庄ロータリークラブの橋福八です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
去る5月12日 越生毛呂ロータリークラブ主管により地区協議会か盛大に行われましたが、次に掲げる文章はその折の全体会議及び会長幹事会での私の挨拶の要約です。どうぞ真意をお汲み取りいただき、ご協力の程重ねてお願い申し上げます。
勇気をもって変化に挑戦
千年に一度のミレニアム、20世紀から21世紀にまたがる年度、世界中が変化を待ち望んでいる年。
この意義ある記念すべき年にロータリー活動に邁進出来る幸せを噛み締めようではないか。
ロータリー会員は、マンネリを嫌い、今、変化を持っている。ロータリーの組織は不連続の連続。やり過ぎても必ず復元力がある。今年一年勇気をもって変化に挑戦しようではないか。
意識を喚起し、進んで活動を
メキシコ人のフランク・J・デブリン今年度国際ロータリー(RI)会長は、親しみやすく底抜けに明るい。
事業はメガネの製造販売業で商談に時々来日しており、親日家である。
「意識を喚起し、進んで活動を」の今年度RIテーマは彼の経営哲学から生まれたものと思う。スピーチは飛び切り上手で、あらゆる面で学ぶ点は実に多い。
面白くて為になるロータリー
面白くなければ人は集まらない。しかし、単に面白いだけではロータリーの精神にもとる。
そこで私はエレクトに推されたその時、第2570地区のテーマを「面白くて為になるロータリー」と決めていた。その後聞いたデブリン会長のテーマは、正に私のものと同一線上であった。
RI会長のテーマを上の句に、私のそれを下の句とすると、「意識を喚起し、進んで行動すれば、必ず面白くて為になるロータリーになる」と、なる。
今年度、地区のあらゆる行動指針は、このRIと地区合作のテーマをバックボーンとして進めて行きたい。
商売、仏教、ロータリー
私は38歳の時、それまでの商売を通じて得た「知恵」と「仏の教え」が同一である事に気付き、以後、仏教思想を会社経営のバックボーンとして今日に至った。アナハイムでの感動は、仏教思想、つまり私の思想と「ロータリーの考え方」がイコールである事を体得したことである。
これからは自信を持ってロータリーの精神を正しく語る事が出来る。
ロータリーは道楽
ロータリアンは「ロータリー道」を正しく理解し、それを自分の人生のオアシスとしてロータリー活動を心から楽しみながら余裕を持ってやるのが本来の姿だと思う。ロータリー活動によって心癒され、活力がよみがえり、その力を本業に又振り向ける。辞書によれば「道楽とは本来の仕事以外の事を楽しむ事」とある。「道楽」つまり「道を楽しむ」とは立派に仕事をやっている人のみ通じることの出来る君子の道である。君子を目指してこそ本物のロータリアンといえるのではないだろうか。
奉仕活動は全て親睦
ポール・ハリス達4名の創立の精神に立ち返れば、親睦を除いてロータリーは成り立たない。
しかし、奉仕は、奉仕活動を通じて知り合いを広め、奉仕を通じて社会に貢献し、奉仕を通じて人間性を高めることが出来る。奉仕と親睦は不可分であり、奉仕活動そのものが全て親睦である。
ガバナー補佐制度の導入
従来の分区代理の名称がガバナー補佐となり、その役割は大きく変わり、かつ重要となった。
かつてガバナーの手が届かなかったRIとクラブとの接点を深める為の新しい仕事を補佐には引き受けていただく。
ガバナー補佐制度によって「分区」という表現が「グループ」となり、補佐は四半期毎に担当クラブを訪問、結果RIや地区の情報が過不足なく速やかにクラブに伝達される事となる。
ガバナー公式訪問は新方式で
ガバナーは原則として午前10時半頃にクラブ到着。午前中はクラブ会長、幹事、会長エレクトをまじえて、社会奉仕活動の現状、発展を続ける街の様子や名所旧跡等を見学。
例会で30分のガバナー講話の後、2時間「ロータリー精神を学ぶための特別クラブフォーラム」を行う。形式ばらず和やかに友好の輪を広げたいと思う。
卓話を面白くしよう
月信には各クラブで評判の良かった卓話者とその内容を掲載する。それを自分のクラブで講師を選ぶ時の参考にし、例会を「面白くて為になる」ものにしてほしい。
寄付できる幸せ
ロータリー財団、米山等、ロータリアンは毎年高額の寄付を継続して行っている。その貴重な資金は全世界の恵まれない人、又は、青少年の育成の為に有効に使われている。
私は、寄付は強要すべきものではないと思っている。今年も自発的に心のこもった、善意に裏打ちされた基金をお寄せいただきたい。そして、ロータリアン全員がたとえいくらかでも寄付できる事の幸せを味わってほしいと思う。
女性会員を5%に
地区の最小単位は75クラブ、2,700名となっている。当地区はクラブ数に於いて、又、人数の面でもこれに達していない。
そして、全世界約120万人会員の内女性は3%に達しているが当地区はまだ1%にもなっていない。女性会員を中心に今年は仲間を増やす為の一声運動を起こそうではないか。
歌舞伎座でクラブ移動例会を
RIの許可も得られたので、我国ロータリー80年の歴史上初めて、歌舞伎座を借り切って日本の伝統芸能を楽しみつつクラブ移動例会を行なう。
真の国際人とは自国の文化を知る事から始まる。
平成12年12月14日(木)心豊に一日を楽しもうではないか。
積極的に表彰申請を
デブリン会長は、あらゆる機会をとらえてロータリアンを表彰したいと言っている。私も大いに賛成である。
善い事を行なったらそれを顕彰し、他にも知らしめる。RI表彰は来年6月の世界大会で、地区表彰は来年4月の地区大会で行なう。
RI及び地区に進んで申請してほしいと願っている。
楽しい月信
写真を多くして、出来る限り目で楽しむ月信にしていきた。ニュース性の原稿を依頼された時は、それに関するスナップ写真と、その写真説明程度の記事を提出していただければ幸いである。
また、通常原稿も中身の濃い簡潔で読みやすいものが良いと思う。
共に手をたずさえて
この一年、私は全てに優先し、全身全霊をロータリー活動に捧げたいと思う。そして、2,440名会員と手をたずさえ、共に歩んで行きたい。
「これ以上のことは私には出来なかった」と言い切れる一年としたい。
ロータリーの友情と寛容の精神でご指導、ご支援を心からお願い致します。
又 会う日まで
以上いろいろ申し上げましたが、不明の点やご意見がおありでしたら、私又はガバナー事務所までご連絡ください。では、公式訪問の折にお話し合い出来ます事を楽しみに致しております。
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