会員増強委員会

井埜利博
会員増強委員会 委員長
井埜利博

次年度RI会長のドイツのホルガ―・クナークさん(不動産業)のテーマは、
Rotary Opens Opportunities「ロータリーは機会の扉を開く」
 としました。ロータリーに入会すれば人、仕事、触れ合い、友情、喜びなどすべてに出会うチャンスが生まれる……ということなのでしょうか?当該年度のロゴも三色の異なるドアが開いているものです。
 相原ガバナーのテーマは、
Let’s make fellows「仲間を作ろう」
です。fellowを作ろうとは紛れもなく、会員を増やそうということであります。
 次年度ガバナー補佐・委員長会議およびPETSで供覧された資料(資料1、ただし第1ゾーンは日本の地区のみ)では、2019/7 ~ 2020/1の日本34地区での会員数の増加は平均すると約52名(13 ~ 115名)、ところが我が地区はわずかに1名で最下位でした(1613→1614名)。
 さらに過去における我が地区会員数の推移は資料2を参照ください。1993-1995年のバブル期の会員数2800人をピークとして徐々に減少し、現在は1600人を切ろうとしています。相原ガバナーはそれを憂いています。私も同感です。このまま行けば会員数の減少は止まらず、1500人台になり、やがては1100人を割ることも危惧されます。
 1100人を下回ると地区としての存続に関わります。果たして一つの地区として認められ、運営できるのでしょうか? 今、まさに当2570地区で毎年問題になっているガバナーエレクトやガバナーノミニーがなかなか決まらないのはこの会員数減少と密接に関わっているように思います。会員数が多ければ、多くの優秀な人材が集まり、その結果ガバナーとしての適任者が数多く集まることになり、またガバナーを排出することができる十分な会員数を有するクラブが増えることになり、その問題も解決するのではないでしょうか?
 昨年度の会員増強委員会の運営方針は、

『RI第2570地区2020-2021年度のビジョン』

私たちは奉仕の理念の下、Rotaryを楽しみながら一緒に行動し、仲間を増やし、社会の平和そして幸せの為に、貢献することを目指す。
  1. 会員増強に成功したクラブの方法を学べ
  2. 若者・女性をターゲットに
  3. 衛星クラブを作る
  4. 自分のクラブの分析をし、目標数を定める
  5. 会長・幹事の会員増強に対する熱意とやる気に依存

等々を掲げましたが、思ったように進まなかったようです。
 今年度は相原ガバナーの強い志に基づいて衛星クラブ設立を実現するように委員会として活動したいと考えます。各1~5グループに一つずつの衛星クラブ設立を目指す。ガバナー補佐・委員長などには既に講演会を開催し、その詳細についての議論を致しました。これを実現するには単年度では難しいと思われますが、出来得る限りのことは実行したいと思います。
 各方面のどの団体でも会員数の減少が叫ばれております。これは少子高齢化の流れだと言って甘んじてはいられません。
 国立社会保障・人口問題研究所の発表では我が国は今後40-50年間で人口が8千万人台になると予想されております。そのため会員獲得の競争化が表面化して行くでしょう。今までの決まりきった考え方では到底この流れを食い止めることが出来ないと思います。
 少なくともこの20年間の会員増強の方法は決して間違っていたとは思いませんが、有効に成果を上げられなかったことになります。資料2グラフの推移がそれを示しています。時代の流れだと言ってあきらめることは簡単です。また、これは誰の責任でもありません。第2570地区の会員一人一人がこの現実を受け止め、危機感を感じ、会員獲得に一層の努力をしなければならないと思います。特に次年度ガバナー補佐様、そして新たに就任予定の50クラブの新会長、幹事、会員増強委員長・委員の皆様には、是非お力添えを心からお願い申し上げます。

ロータリー衛星クラブとは?

 衛星クラブは2013年に新ロータリークラブ結成に必要な20人の会員数がいない場合のオプションとして会員数8人で結成することができ、既存のロータリークラブとは違った環境で社会奉仕活動ができる機会を提供することができるようになりました。
 既存のロータリークラブの会費、例会の時間、異なった社会奉仕の仕方など、従来からの規制が緩やかなロータリークラブとして結成が可能です。若い人、女性、現ロータリアンのご家族、例会時間の関係で出席できない既存会員などにとって入会しやすい環境ができると思います。
 また、20人に達したら衛星クラブのままでいるか、独立して新クラブとなるか選択が可能です。

当2570地区が考えている衛星クラブ
ステップ1:
  1. スポンサークラブが必要、実質はスポンサークラブの会員の立場、各グループに一つずつ結成予定、名称はスポンサークラブの名前を入れる必要
  2. 入会予定者を見つけるには、ベテランロータリアンが数人必要(会長・幹事・戦略委員・会員増強委員など)、ベテラン会員と2人1組でチーム編成なども視野に入れる。
  3. 各クラブの理事会に結成計画案を提出し承認が必要。会長以下理事の協力が必至
  4. 会費は月1万円(年間12万円)程度。既存のロータリークラブの半分、各衛星クラブで決定できる。ただし、地区分担金は同等に支払う
  5. 例会は夜間(既存のロータリークラブは昼が多い)、昼の例会に出席できない人には最適。例会の回数は2~4回(4回が望ましいが2回でも可)
  6. 事務局はスポンサークラブの事務局と共有、別途に支払いが生ずる
  7. スポンサークラブとの定期的な会合が必須(オンラインでも可)
  8. 衛星クラブは会長・幹事→議長・幹事となり、地区のPETSなどの出席義務はない
ステップ2:
  1. 衛星クラブ設立説明会開催する(人数が8人を越えた時点で開催する)
  2. 細則を決める
  3. 設立申請書等を日本事務局へ送る
  4. 結成の情報発信など・・・

 以上ですが、クラブの例会等にお呼び頂き、ご説明することは可能です。是非、ご協力の程お願い申し上げます。

2020-2021年度会員増強委員会メンバー:
委 員 長: 井埜 利博(熊谷)
副委員長: 松川 厚子(和光)
委  員: 野溝 守(川越)、長根 彰浩(富士見)、中里 忠夫(飯能)、友野 政彦(入間)、栗原 成実(狭山中央)、白井 威(日高)、五十嵐敦子(本庄)、井上 博司(行田さくら)