地区研修委員会

鈴木秀憲
地区研修委員会
国際ロータリー第2570 地区
2016~2017年度地区研修委員会
地区研修リーダー 鈴木 秀憲
 地区研修委員会は「ガバナーエレクト(当該年度になるとガバナー)や研修委員長の指示の下、研修ニーズの調査、プログラムの立案、講師や講演者の選定・手配、資料の準備・配付、登録の管理、研修の評価分析、その他アドバイス、クラブ研修リーダーの支援等々を行う。」となっています。しかし、当地区では、例年実施している一般的なセミナーの大方は、夫々を担当する部門や委員会が行っています。

 その為、地区研修委員会は地区のどの部門委員会にも属さない下記事業を推進します。
  1.戦略計画……RI戦略計画と地区(クラブ)戦略計画
  2.理想的なクラブ運営とロータリーを考える
  3.フレッシュマンセミナー/ベーシックセミナー
 上記項目を、地区全体で実施、若しくはグループ毎に実施したいと考えます。

 扨、本日はクラブ研修委員長を中心とした皆様を対象とするセミナーです。
 地区の事情と同様に、地区の常設7部門委員会に呼応する事業は、クラブの担当委員会にお願いし、クラブ研修委員さんの守備範囲は常設7部門の委員会に属さない項目についてご担当いただく事が良いと考えます。
 それ故、本日はRI戦略計画とクラブ戦略計画作成についてを第1に話させて頂きます。
 続いて、理想的なクラブの運営とロータリーについてを一緒に考えましょう。
 フレッシュマンセミナー/ベーシックセミナーは、クラブ(若しくはグループ)で開催して頂きたいと考えて居り、その際には、地区研修委員やガバナー補佐にご相談下さい。

1.RI戦略計画は、3つの優先項目と5つの中核的価値観で構成されます。
 ロータリーは、基本的にその担当役が1年ごとに代わります。従って人が変わっても、組織の根幹についてはしっかりさせておく必要があります。これが組織の戦略計画です。

RI戦略計画は、3つの優先項目と5つの中核的価値観で構成されます。
 3つの優先項目
  ○クラブのサポートと強化         (ロータリーコーディネーターが担当)
  ○人道的奉仕の重点化と増加      (ロータリー財団地域コーディネーターが担当)
  ○公共イメージと認知度の向上      (公共イメージコーディネーターが担当)
注目すべき点は、3つの項目は夫々関連性を持っているという事です。
人道的奉仕をすれば(結果として、世間の関心と評価は高まり)自ずと公共イメージが上がります。公共イメージが上がると(賛同者が増え、会員増強に繋がり)クラブのサポートと強化に繋がります。クラブが強化されれば(会員が増強されれば)人道的奉仕が更に進み、その結果公共イメージは更に上がり、会員が増えクラブは強化されます。つまり、良い循環になるという事です。大切な事は、先ず自ら始めるという事です。
5つの中核的価値観とは、ロータリアンが心掛けるべき精神的主柱です。即ち、奉仕・親睦・多様性・高潔性・指導力です。

2.クラブ戦略計画の作り方
 1.人が変わっても継続すべき組織の根幹を考える。
 2.クラブの全員が参加し、進行役は全ての意見を考慮に入れ、公平な立場をとる。
 3.クラブの現状(長所と短所)を(第三者の目も含めて)分析し、問題点を抽出する。
 4.問題点の具体的な解決方法を(第三者の考えも含めて)討議しまとめる。
 5.RI戦略計画の重点目標とのすり合わせをする。
※クラブ戦略計画は、RI戦略計画と同一で無くも良いが、全く無関係では困ります。

3.理想的なクラブ運営とロータリーを考える

 1.理想的なクラブ運営
・「ロータリーの目的」の重要性を理解し、全体をバランスよく実践している。
・年間平均90%以上の出席率を目指している。
・ゲストのためにも、出席率のためにも年間の例会変更は安易に行わない。
・会員が声を掛け合う(挨拶や名前を呼ぶ)比率が高い。
・会員の配偶者が時々例会に出席したり、行事に参加する。
・いつも他人から学ぶ姿勢で例会に臨んでいる。
・例会中、お話しの前後に大きく拍手する会員比率が高い(目標70%以上)。
・例会でのクラブ会長の時間は、ロータリーに関することを重点に話す。
・例会プログラムや奉仕プログラムはマンネリ化や前例主義でない工夫。
・会員はロータリーの素晴らしさを認識し、退会防止、会員増強に熱心である。
・会員の年齢で老・壮・青のバランスがとれるよう努めている。
・近い将来に女性会員が全会員の10%以上になることを目指している
・ロータリー情報が少なくとも4分以上毎例会に提供されている。
・雑誌委員会は、毎月、例会で「ロータリーの友」の内容と感想を報告継続。
・ロータリーのイメージアップと地域へのPRに全会員が力を注いでいる。
・地区セミナーの参加者が2週間以内に例会で20分以上報告している。
・クラブを超えて将来活躍できる人を育てる努力をしている。
・年会費以外にはできる限り例会でロータリー関係以外の資金を集めない
・クラブの発展を図るため長期計画(3-5年)を立て、毎年更新している。
・クラブ運営について、まず棚卸を行い、反省と改善が常に実施されている。
・政治的問題は例会中には一切触れない。
・職場や地域社会で職業倫理を高める為のクラブ活動や議論が行われている。
・思いやりの心を持ち、他人や社会のために尽くす「奉仕の理想」を理解する。
・地域社会のニーズを捉え、地域社会に対する奉仕とそのPRの機会を持つ。
・奉仕プロジェクトは綿密に計画し、実施後必ず評価を行っている。
・会員はロータリー財団のプログラムと寄付の重要性を認識している。
・財団の年次寄付は全会員が少なくとも年間100ドル以上行っている。

2.ロータリーについて考えましょう。
   「ロータリーって何?」の問いかけに、貴方はどう答えますか?
   中身を吟味する……部分的な事項に拘らず、全体を表現しましょう。
   平易な言葉を使う…ロータリー独特の用語ではなく、世間に解り易く説明する。
   簡単に表現する……短ければ短い程、良いでしょう。貴方も考えてみて下さい。 
   ※上記に留意し、クラブで討議し、ロータリーを表現してみましょう。

3 .ロータリーを説明する一例
   例1:ロータリーの目的を説明する
    ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、
    これを育むことにある。具体的には次の各項を奨励する事にある。
    第1 知り合いを広める事によって奉仕の機会とする事
    第2 職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、      
       社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにする事
    第3 ロータリアン一人ひとりが、個人として、又事業及び社会生活に於いて、日々、      
       奉仕の理念を実践する事
    第4 奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、      
       親善、平和を推進する事
   例2:ロータリーの目的の意を汲みつつ、簡単且つ平易に表現するロータリーの目的は下記の通りです。
    第1 多くの人々と共に奉仕をする事。
    第2 自分及び自分の仕事を磨く事。
    第3 個人で、またはクラブ員と共に社会奉仕する事。
    第4 世界中のロータリアンと共に国際理解・平和へ奉仕する事。
   例3:上記を簡単な一文に
    ロータリーの目的は、自分と自分の仕事を磨きながら、地域社会や国際社会へ奉仕する事です。

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