Rotary News(2008 年8 月号)の中で、クリフ・ダクターマン元R I 会長は、ロータリーの世界で最も注目しなければならないことは、ロータリー創始後、100 年を経て、近年、社会構造も変化し、何よりも人や社会に対する意識が変わって来ていること、特に事業や職業の世界が激変していることを考慮すべきだと述べています。
社会や文化に対する相互の認識や価値観が違って来て、ロータリー活動のあらゆる面で、複雑で矛盾した現象を呈していることを指摘しています。このような、異なった価値観や社会意識を埋めるためには、私達は、その要因である根本的な問題点を分析し、充分に話合い、各世代のロータリアンやロータリー世界の理解を進めない限り、今後のロータリーの発展は望めないと思われます。
昨今、日本のロータリーの会員数の減少傾向が止まりません。ロータリーに関して、充分な知識を持たないロータリアンが増え、話合いも出来ず、充分に理解されないまま、ロータリーを去って行く人が多いことは、非常に残念なことです。そこで、私達は、本当にロータリーを理解し、ロータリアンとして活動するためには、クラブの底辺から、一人一人のロータリアンが、自発的に、自覚を持った話し合いをして、本当のロータリーを理解することが基本的な課題だと考えます。
RLI の歴史
RLI は1992 年にアメリカ・ニュージアージー州(R I・第7510 地区)において、元RI理事のデビット・リンネット氏の発案で始められた研修組織です。1994 年には、ニュージアージー州で、更に3 つの地区が参加して多地区の活動になり、その後、1998 年には31,32 ゾーン(アメリカ北東部、中部太平洋岸、カナダの一部)まで広がり始めました。
日本ではD2750、D2830のRLI 活動をはじめとして、D2710、D2770、D2650、D2640、D2730等が活動中で、その他、数地区が地区の承認やRLI 本部の承認を得て、活動を進めています。 当地区では加藤年度(2009 ~ 2010)から始まり主に会長エレクト、次年度幹事を対称に開催し現在に至っております。
RLI の研修は従来の講義を聞く方式ではなくD L を舵取りに決められたテーマについて参加者による斬新な討論方法で研修を行う、草の根(Green Roots)ディスカッション方式で行います研修は、パート1 ~パート3 を行い全ての研修を終了した受講者に対し修了証書を授与いたします。
RLI 研修についてはパートごとに受講できますので、パート1 ~パート3 の何れかを欠席した場合は他地区が行うRLI 研修会に出席してもかまいません、過去には当地区開催のRLI研修会に群馬県、東京都等のロ-タリアンの参加もいただきました。
次年度もRLI 日本支部・地区代表委員加藤玄静(DPG)、RLI 日本支部ファシリテーター浅田進、両氏の指導を頂き進めて参ります。
2016 ~ 2017 年度 RLI 委員会の方針としては次年度会長・幹事及び入会5年未満の会員の方々を対象にパート1~パート3 を開催し、合わせてディスカッション養成セミナーの開催及びディスカッションリーダーの研修を予定しておりますので宜しくお願い致します。