又、鈴木ガバナーエレクトは地区テーマを『つなげる・未来へつなぐ』と発表しました。
次期RI会長の協調事項の中で、SDGs(エスディージーズ)を挙げています、この項目には17の目標があります、この国連の目標とロータリーの戦略計画の3つの優先事項と、6つの重点分野に合致するものです。私達は、このRIテーマと地区のテーマを基本目標にして、人道的奉仕活動の支援事業を、積極的に取り組んでまいります。
国際奉仕委員会では上記の基本方針を達成するために、国際奉仕活動を実施しているクラブをサポートする体制と、国際奉仕活動を計画しているクラブに対しても、どのような支援と助言ができるかについても、検討して参りたいと思います。
具体的な委員会の活動については
ロータリーの奉仕のうちに6つの重点分野があります。
① 平和と紛争予防/紛争解決 ②疾病予防と治療 ③水と衛生 ④母子の健康
⑤基本的教育と識字率向上 ⑥経済と地域社会の発展
当委員会では、『水と衛生』、と『基本的教育と識字率向上』に重点を置き、長期的な変化をもたらすための活動を実施していきます。
まず、『基本的教育と識字率向上』について考察してみますと、
いま世界人口は、2019年4月12日には、約75億3687万人を超えています。
1分に137人、1日で20万人、1年で7000万人増えています。また、世界中で1年に6000万人が亡くなり、1億3000万人が生まれてきます、このように年々世界人口が増加しているのが現状です。
では世界人口のなかみを見ますと、
① 全世界で5700万人の子供が学校に通っていません。
② 16歳以上の人口のうち、7億8100万人(そのうちの60%が女性)は読み書き出来ません。
③ 世界で14億人が(その半数近くが職を持っているにもかかわらず)1日1ドル25セント以下で生活を送っています。
対策として、ロータリーは全ての子供達の為の教育を改善し、子供と大人の識字率を高めるための活動と研修を実施しています。
具体的な目的と目標について、
① 基本的教育と識字能力をすべての人々に与える、地域社会の力を高めるプログラムを支援し、地域社会の参加を促進する。
② 地域社会における識字率の向上。
③ 教育における男女格差を減らすための活動。
④ 基本的教育と識字率向上に、関連した仕事で活躍していく事を目指す、専門職業人のための奨学金支援。
解決策については
① 教育の機会を与える。(貧困をなくす対策をとる、等)
② 集中言語能力助長プログラムを支援する。廉価の教科書や参加型活動を取り入れたプログラムは、子供だけでなく成人の識字率向上にも効果がある。
③ 成人向けの識字プログラムを開発する。
④ ボランティアで地元の生徒たちの生活指導をする。
⑤ 給食システムや学校の給水衛生設備を改善することで、生徒の病欠を予防し、通学しやすい環境を整える。
◎全世界の子供が初等教育を受けられるようにするには、あと170万人の教師が必要とされています。このために。
① 教師向けの研修や教室備品を提供する。
② 都市部以外の貧しい地域で、カリキュラム作成のための研修を提供する。
(職業研修チームを派遣する。VTT)
『水と衛生』については、
ロータリーは安全な飲み水と、基本的な衛生設備を提供するための、活動と研修を支援します。
具体的な目的と目標について
① 地域社会における安全な水の公平な提供、衛生設備や衛生状況の改善。
② 持続可能な水設備と衛生設備の設置、資金調達、維持管理を地域社会が自ら行っていくための能力向上。
③ 安全な水と衛生の重要性について、地域社会の人々の認識を高めるためのプログラム支援。
④ 水と衛生に関連した仕事で活躍していく事を目指す、専門職人の為の奨学金支援。
現実は
① きれいな飲み水が利用できない人は、7億4800万人います。
② 衛生的なトイレや水設備が利用できない人が、25億人います。水を介する疾病で亡くなる人は何百万人といる。
③ 衛生設備や安全な水の欠如が原因となり、毎日1400人の子供が命を落としています。
④ 不適切な衛生設備が原因で、毎年5歳未満の子供が630万人亡くなっています。
これらの解決策については
教育を通じて正しい衛生習慣を推進する⇒石鹸で手を洗う事で下痢を最高35%減らすことが出来る
水質の改善と安全な飲用水をえるために
① 帯水層から地下水をくみ上げるために井戸を設置する。
② 雨水をためて飲み水にしたり、帯水層へ還元したりするシステムを導入する。
③ 家庭で安全な飲み水をえるための手段(浄水フィルター、太陽熱消毒、凝集剤など)を提供する。
④ 水質を改善するために、塩素剤や日光耐水性のあるペットボトルなど、低コストの解決策を提供する。
⑤ 水と衛生を改善して、子供の栄養促進を図る。
以上の『基本的教育と識字率向上』、『水と衛生』の2つの基本的な活動を実施するために、事業計画は以下のように計画をしました。
1)『基本的教育と識字率向上』を図る活動の全般を対象とする事業。
① ミャンマー連邦共和国関係 教育関連事業全般
今泉記念ビルマ奨学会(スカラーシッププログラムへの支援事業)
ミャンマー大使館(プタオの学校建設支援)
② フィリピン共和国 学校支援、教育関連事業全般
③ ベトナム社会主義共和国 学校支援、教育関連事業全般
2)『水と衛生』に関する環境保全事業の全般を対象とする。
① タイ国 学校への飲料水浄化装置設置事業の支援、医療機器設備設置事業の支援
② ミャンマー連邦共和国関係 HIV患者への支援事業(期限付き支援3年~5年)
3)現地学校への教育奨学金の支援事業
4)中古消防自動車を必要としている国へ贈る事業
事業検討案件
① 国際奉仕支援活動を行っているクラブへのサポートと支援の強化
② 国際奉仕活動に対する啓蒙活動
③ グローバルグラントを使っての支援活動の検討
④ 海外支援事業の視察
国際奉仕委員会セミナー開催 令和 元年8月11日(日)午後1時30分~ 紫雲閣にて
出席要請者 ガバナー、各ガバナー補佐、各クラブ会長と国際奉仕委員長
委員会活動は年間活動表により実施し随時開催いたします。
国際奉仕活動は会員皆様のご理解と、ご協力により奉仕活動が実施されております。 私達ロータリアンは国際的な視野に立ち、世界で良い事をしましょう。