危機管理員会

危機管理委員会

危機管理委員長
危機管理委員会 委員長
高柳 育行(本庄RC)

 国際ロータリーは、青少年に対するプログラムにおいて、長年にわたり多大な成果を上げてまいりました。青少年交換、インターアクト、ローターアクト、ライラをはじめ、ロータリー財団による奨学生やロータリー米山記念奨学生は、多くの若い人々を支援することを目的としていて、ロータリーを通じて多くの若人が成長していく姿を目にしてきました。
 近年、青少年が参加するプログラムにおいて、性的虐待やハラスメントの申し立てが報告されています。青少年に対する性犯罪者は、青少年に簡単に近づくことができる、指導役やコーチなどの役割に就くチャンスを探しており、青少年と活動するあらゆる団体では危険にさらされている現状にあります。従って、私たちには安全な環境づくりが求められています。
 また、日本各地で起きている自然災害によって、青少年が被災されるようなこともあります。東日本大震災のような地震による被災、毎年と言っていいほどの台風による被災が日本各地で報告されています。
来日している青少年交換学生がそれらに遭遇されることも考えられます。また新型コロナウイルス感染症においては、昨年春に、来日している学生や派遣している学生の早期帰国がありました。このような状況は、自分たちが注意して避けられるものではありませんが、発生した場合には、迅速で適切な対応が求められます。
 ロータリーは、青少年保護を非常に重大に受け止めており、青少年プログラムに関わるロータリアンは虐待やハラスメント防止に努めてまいりました。これまで以上に、問題が起こらないような安全な環境づくりを心掛けるとともに、適切な対応ができるよう「危機管理ガイド」を作成し、ロータリアンの皆様に指針として示すと共に、ご理解とご協力を頂きたいと思います。また適時委員会を開き、地区内の情報の共有と、より適切な危機管理を目指し努力してまいります。

危機管理委員会
言葉の定義
青少年
(ロータリー米山記念奨学生を含む学生):
成人に達しているか否かを問わず、ロータリー青少年育成プログラム及びロータリー米山記念奨学生に関わる青少年
精神的または言葉による虐待:世話をする青少年の行動をコントロールするために、大人が脅威、侮辱、または言葉による攻撃を行うこと。例として、青少年を拒絶すること、普通の社会的関係を築くのを妨げること、本人の人種、宗教または個人的な容姿について軽蔑的な発言をすること、などが挙げられる。
肉体的虐待: 痛み、傷、その他の肉体的な苦痛や危害を与えることを目的として、肉体的に接触し、若い人々を虐待すること。
放置(ネグレクト): (明らかな経済的理由なしに)青少年の福利に必要とされる十分な食糧、衣類、住居、医療サービスを提供しないこと。
性的虐待: 青少年に対して間接または直接に性的な行動を及ぼすこと、あるいは青少年が単独または同性・異性および年齢を問わず、他の人との間接または直接的な性的行動に及ぶことを強制あるいは促すこと。
性的虐待の例には、公然わいせつや青少年に性的資料またはポルノ類を見せるなど、接触のない攻撃も含まれる。この定義は、国際ロータリーの青少年プログラムの参加者すべてに適用される。
性的ハラスメント: 性的な誘いかけ、性的行為の欲求、あるいは性的な性質を持つ口頭または身体的言動を指す。時に、性的ハラスメントは性的虐待へと発展し、性犯罪者が被害者の感覚を鈍らせたり、手なずける方法として用いられる場合がある。
  • 性的な言葉、冗談、性的言動に関する書面あるいは口頭による言及、個人の性生活に関する噂話、個人の性的活動、欠陥、能力に関する言及
  • 性的な性質を持つ言葉による虐待
  • 性的な示唆を含む物、写真、絵などの提示
  • 性的な示唆を含む目線や口笛、衣服に付いたゴミを払い落したり、触るなどの不適切な身体的行動、卑猥な言語または身振り・手振り、および性的示唆や侮辱を含む言葉等
事態が発生した場合は事実関係を調査し、対応を協議
通告
必要なら所定の機関、犯罪の有無により司法当局に対する手続き等の要否について協議 
連絡
必要な場合RIのゼロ容認に従って72時間以内にRIに報告             
注意義務
当該被害者の身体、身分の保護を最優先に対応するとともに、被申立人の人権にも留意する